『潰瘍性大腸炎はどんな食事に気を付けたらいい?(その2)』
★この記事の内容★
今回のマンガ
「主治医の指示に"はい"」
前回のつづき 食品選び
潰瘍性大腸炎でよく見る食事療法はこちらです。
この3つです→低脂肪・低残渣・低刺激
低脂肪=動物性の脂・乳脂肪・揚げ物を減らす。
牛肉・豚肉・鶏肉の脂の多いもの、ラード、ベーコン、ソーセージ
牛乳、生クリーム、アイスクリーム、チーズ、バター、マーガリン
洋菓子、スナック菓子、チョコレート など
低残渣=不溶性食物繊維・生野菜など消化しずらいものを控える
煮崩れしにくいスジの多い野菜(えんこん、ごぼう、たけのこ、さつまいも)、山菜、海藻、キノコ類、こんにゃく、乾物、繊維の多い果物、豆類、イカ、たこ、玄米など
低刺激=唐辛子、洋からし、胡椒を控える
香辛料(唐辛子、洋がらし、わさび、胡椒)、コーヒー、炭酸飲料、アルコールなど
実際にいつも気を付けていること3つのこと
私の場合は体調を考えながら、食べるものを調節してます
一番、気を付けた方がいい食品
- 唐辛子の辛いもの
- ラードとかの脂っぽいもの
- スパイシーなもの
これからも、ずっと、食べないんじゃないかな、と思う食品です。
ただ、たまに魔が差して衝動に負けて、いや、「もう大丈夫なんじゃないかな?」なんて気持ちが湧いたりして、少しだけ口にしてみますが、結構な確率で痛い目にあっています。
体調が悪いときに気を付けていること
体調が悪いとき(トイレ以外も腹痛ありor粘液・血便がわずかある)は、
食べ物による体調への影響は大きくでるように思います。
低脂肪、低残渣、低刺激を意識すると、痛みが和らぐとおもいます。
私は、こういう時、食べる際に不安を感じる食品(例えば、肉の脂身、さつまいも、きのこ、こんにゃく)の量をぐっと減らすようにしています。
ただ、乳製品については、避けるべき食品として本等で見かけますが、あまり体調に左右されないので、食べ過ぎない程度は我慢せずに食べています。
逆に、不安な食品として紹介されませんが、おせんべいは痛くなりやすいので、控えます。
食べようか迷って、不安がよぎったら、やめましょう。
不安で、痛くなる場合もありますから。ちょっとした予感みたいなものって、結構当たるような気がします。
体調が最悪のとき
体調が最悪(血便・下血がはっきりわかる、トイレは頻回10回以上)のとき、
痛みに耐えずに、病院へ行きましょう。
一度、1週間くらい家で耐えていたことがあって(高熱あり)、結局回復できずに病院へ行ったら、即入院となりました。潰瘍性大腸炎が悪くなっているだけでなく、ひどい脱水になってました。こじらす前に病院に早く行くことにつきます。
体調が最悪だけれど、家にいる場合、カロリーメイトゼリーやテルモのテルミールミニとかで、栄養を補充しつつ、おもゆとみそ汁、豆腐みたいな、超やさしい食事になるかと思います。
ただ、体調が最悪なときの食事は、考える必要はないです。こういう食事になるほどの体調の場合、病院から指導を受けるか、入院になります。
難しく考えずに、病院へ行ったみましょう。
最後に
最初に潰瘍性大腸炎と診断を受けたときは、すごく不安で、「症状がどこまで悪くなるのだろう。」「どんな食事になってしまうだろう」と思うかもしれませんが、意外と普通の食事ができます。治らない病気といっても、ずっと食べられない食品は限られたものです。
潰瘍性大腸炎の患者の内訳は、
初回発作型20%、再燃寛解型50%、慢性持続型29%、急性電撃型1%(厚生労働省の調査より)です。
7割の方は、寛解期という、普通に近い食生活を送れます。慢性持続型だとしても、その後、寛解期がきたりもします。私は2,3年、慢性持続型のように体調が続いた時もありました。しかし、いまは、寛解期です。
実際、慢性のように続いていた時も、外食は不便に感じていましたが、家では、いろんなものを少量ですが食べていました。
食事選びはものすごく個人差があると思うので、ものすごく我慢している方がいらしたら、不安を感じない程度、少しチャレンジして、病気のストレスをぜひ減らしていきましょう!
体に異変があったら、すぐに、やさしい食事に戻してくださいね。
―備考―
このブログは 自分の体験談と主治医(過去6人)から聞く話を元に書いています。
(急性劇症型はよくわからないので、想定してません。すみません。)
私は、17年前に潰瘍性大腸炎になり、最初は軽かったものの、その後再燃(5回)したり、入院もしました(4回)。ここ7年間、現在まで寛解期です。